管理番号 | 新品 :37367998 | 発売日 | 2024/11/02 | 定価 | 13,300円 | 型番 | 37367998 | ||
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このエンジンの開発技術者であり、マツダ社の生え抜き社長となられた山本健一氏の編著品です。日刊工業新聞社から昭和50年11月に出版されたものです。 ロータリーエンジン車が市販され注目されたときの技術文献として歴史的な価値もあります。ロータリーエンジンの基本的メカニズムや性能等詳しく書いてあり、特に困難だったガスシールについてはアペックスシール、サイドシール、コーナーシール等も詳しく記述してあります。 ロータリーエンジンは燃費性能、加工生産性等に課題があり生産中止等もありましたが、マツダ社のプライドをかけた復活もありました。水素エンジンへの適性があることなども注目されます。 脱カーボンのためとしてEV化が進められているが、風力発電は気象変動により、太陽光発電は日照状態により発電量が大きく変動します。そもそも太陽光は夜間はゼロとなり、有効発電時間は日照の良い関東地方ですら年間平均では一日3.4時間位、稼働時間はオン・オフで言ってしまうと全体の1/7しかない計算になります。 極端な余剰状態と極端な不足状態を生み出してしまうこの発電システムは、有効利用する上では大きな困難を抱えていると思われます。 (日々発電量が変化し予測困難な不安定電源であり、定常的な電源化が難しい。依存度を上げるほど、大型化させるほど、定格発電量または総発電量の大部分を蓄電または何らかの形で保存して、均等に放出するようなバックアップシステムが必要になり、巨大なものは作れなくなる。) そのようななか、余剰電力の水素化と不足電力の水素エネルギーによる動力化は必須であると考えられ、燃料電池車と水素エンジン車の有効性が認められます。 またロータリーエンジンの排ガス性能や熱効率の課題は、水素を燃料とすることで最小化される可能性もあります。 本品は長期にわたって愛蔵の為黄ばんではおりますが、価値ある1冊としてお勧めします。